◎剣道は芸術です。日本の伝統美を生かした礼法を研究します。


 当館では、できるだけ古来からの日本武道の伝統礼法を重んじる方針をとりたいと思います。礼法の在り方を研究することは、日本の伝統ある武道の将来への方向性を探ることにもつながります。

 そこで、当館に於いては以下の礼法で行っていきたいと思います。

 ただし、当館以外の場では、当館の礼法に固執することなく、現状の全日本剣道連盟推奨の礼法でも構いません。柔軟な対応に心がけます。

 

①座り方:➡左座の原則で、左足を半歩引き、左手で「袴捌き」を行い、袴を整えて正座します。(日本古来の伝統美である「袴捌き」を復活させます。) 剣道形演武座礼の際も、体の前で刀を両手で持ち、入場し袴捌きをして座ります。

 

②起き方:➡右起の原則で、跪座の状態から右足つま先を左膝の位置より前に出さず半歩進め、起き上がります。起き上がったら左足を右足に引き付けます。これで、元の座る前の位置と同じになります。(股をひらかない、美しい立ち方を心掛けますが、膝の悪い方はご自身の起てる方法で構いません)

 

③正座時の竹刀の置く位置:➡右側に置き、警視庁方式に準じ、剣道形、居合に合わせます。

 

④正座後の法界定印時の号令:➡「黙想」とし、海外での混乱クレームの現状を解消する、昔ながらの号令に戻します。

 

⑤座礼の際の所作:➡昔ながらの武士の作法である「左手温存」とし、左手➝右手で床につき、右手➝左手で膝に戻します。

 

⑥正座時の両手の置き方:➡水を手ですくう時のように指先を揃えて、両手を両膝の上に置きます。

 

⑦落とした竹刀の拾い方:➡油断なく身構え、止めがかかった後、片膝をつき、いずれかの片手、あるいは両手で柄部を持ち拾い上げます。刃部を持ちません。